ミュシャ展(スラヴ叙事詩)に行ってきました!

こいちです。アルフォンス・ミュシャの大作、スラヴ叙事詩を見てきました!
この作品はヤバイです!!

実際に目で見て感じて欲しいスケール感!

ミュシャと言えば、黄道十二宮が有名です。
あまり絵画に詳しくなくても、この絵は見たことある人も多いんじゃないかと思います。

この作品の様式はアール・ヌーヴォーと呼ばれるのですが、
今回の展覧会のメインであるスラヴ叙事詩は、アール・ヌーヴォーとは全く違った様式の作品になってます。

一部、写真OKな作品があったので、それらを載せておきます。


イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校


聖アトス山


スラヴ菩提樹の下で宣誓する青年たち


スラヴ賛歌

うん、全然伝わらないわコレ。

この作品は、実際に足を運んでぜひ見てほしいです!
とにかくスケール感がすごくて、歴史的にも、作品的にもデカイです!
解説音源を聞きながら鑑賞することで、初心者にもめちゃわかりやすい作品になってると思います。
しかも、スラヴ叙事詩がチェコ国外で展示されるのは世界初!
このチャンスにぜひ、国立新美術館に足を運んでみてください!

スケール感を感じさせる微細な描き込み!

スラヴ叙事詩は大作で、キャンバスも数メートル単位でのキャンバスになるため、絵の情報量がかなり多いです。
そのため、遠目で見るのが基本になるのですが、寄りで見ても全然問題ないくらい、描き込みが詳細です!

例えば、先程のイヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校の一部を切り取った写真を載せると、こんな感じです。

これは正面下にある花瓶と花なのですが、あまり注目されないような部分も非常にディティールに凝った作りになっています。

もともとミュシャは、アール・ヌーヴォーで植物のデッサンを非常に緻密に行っているので、そのノウハウが活かされているのだと思います。
「四つの花」などに表現される植物の緻密さは、こちらから確認していただければと思います。
http://www.mucha2017.jp/point/point1.html

また、植物の表現だけでなく、情景を印象付ける色使いや、
ひとりひとりの表情まで見える描き込み量など、ミュシャの技量やこだわりが作品の中に見えるような気がします。

スラヴ人の戦いの歴史が見える

スラヴ叙事詩はスラヴ人の歴史が視覚的にわかりやすい作品になっています。
そして、その多くが戦いの歴史を表現したものになります。
個人的には、特に宗教戦争が題材として多く書かれているのが、東ヨーロッパ特有の地理事情を表しているなと思いました。

また、メインとなる人物を描かずに、多くの民衆の中にメイン人物を紛れ込ませることで、
誰か1人がヒーローではなく、スラヴ人の歴史は、スラヴ人全体で作り上げてきたものだという思いが見て取れるような気がします。

まとめ

個人的には、ルヤナ島のスヴァントヴィト祭に非常に惹かれました。
とにかく描き込みの量がすごくて、圧倒されてしまいます。
あのキャンバスの大きさでないと、細部まで観察出来ないと思うので、今回この作品を見れて本当に良かったです。

また、ズリンスキー総督によるトルコに対するシゲット防衛も、とても激しい戦火がわかりやすく表現されてあり、とても印象に残っています。

今回、ミュシャの代名詞でもあるアール・ヌーヴォー作品も代表的なものが展示されているため、
そちらを楽しみに見に行かれても良いと思います。

脇にあるビデオコーナーでは、13分と少し眺めのミュシャの紹介映像があるのですが、
ミュシャがどんな思い出この作品を描いたのかが解説されてあり、非常にわかりやすいです。
スラヴ叙事詩はミュシャが50歳から描いた絵なのですが、自分がもっとスラヴ人のためにできることが無いのかと考え、スラヴ叙事詩を描くことになったとき、これまで様々な絵画を描いてきた時間は無駄な時間を過ごしていた、という一節がとても印象に残っています。
それほどまでに、このスラヴ叙事詩に対してミュシャの思い入れがあったのか、と思い知らされました。

とにかく、世界初・チェコ国外でのスラヴ叙事詩の展示になるので、絵画をこれまで楽しんだことがない人であってもオススメです!
ぜひ乃木坂の国立新美術館に足を運んでみてほしいです!

おまけ

同時に草間彌生展も国立新美術館で行われています。
草間彌生さんは日本が誇る世界的な画家の1人で、ヴァザーリの回廊に日本人で唯一人絵画が飾られている、歴史的に見ても素晴らしい形です。
が、どうもあのおばあちゃんな感じの顔が自分を遠ざけてたのですが、入り口付近にある作品などを見ておったまげ!
見てるだけで元気が出てくるじゃないですか!!
なんだこれはっ!と思ったので、時間を作ってぜひ見に行ってみたいと思いました!

美術館のカフェで働いている絵画好きなお兄さんも、
草間彌生さんの作品はすごいぶっ飛んでるので、何回も足を運んで咀嚼している、
と言っていたので、心してかかろうと思っています。

そんな草間彌生さんの作品が美術館の周りにも展示されていたので、そちらの写真も載せておきます。
(でも、これも写真じゃわからないな・・・笑)

美術サークル部員募集中!

月に一回、芸術が好きな人達で展覧会に足を運んでいます。
今回は5人で参加し、終わったあとはみんなでカフェで絵画談義を行っています。
今後も活動をおこなって行くので、アートや芸術に興味ある方はぜひ参加ください(^^)

参加されたい方は、私の方まで、お問い合わせから気軽にご連絡ください(^^)