モアナと伝説の海を見てきました!

こいちです。モアナと伝説の海を見てきた感想です。

水の表現に圧巻!

モアナといえば、もうコレですね!
水の表現に圧巻です!
特に海!リアルすぎやろ!

簡単に調べてみたところ、全部パーティクルのシュミュレーションでできているみたいですね。
分散コンピューティングで数十億個というパーティクルを使っているようです。
パーティクルとは、いわゆるドット(点)を集めて作ったエフェクトのことですね。
例えば、火花の表現などがわかりやすいです。
ゲームでも、攻撃のヒットエフェクトや魔法などはパーティクルの出番ですね。
そのドットを数十億個単位で流体シミュレーションを行い、位置計算や見た目の表現を行っている・・・。
計算量が過去より増大したからと言っても、望みのシミュレーション結果が得られるためには、
かなりの調整が必要だったのは間違いないかと思います。

特に印象に残ったのが、波打ち際の白波や泡立ちの表現。
ここがかなりリアルで、本当にそこに海があるかのような表現でした。
見てるだけで南国の海が恋しくなります。

また、このパーティクルシステムは場面中の様々な場所で使われているのが想定できます。
例えば、マウイと初めて出会うときの砂の表現。
例えば、テ・カァの溶岩や噴煙の表現。
例えば、島を飲み込む闇の表現。
例えば、滝の表現。
例えば、おばあちゃんの化身たるエイや過去の船乗りの青い粒子の表現などなど、
様々な表現をパーティクルで表現してそうです。

とにかく、このパーティクルがなければ、この映画はなかったと言っても過言ではないかと思います。

海の色合いもエメラルドグリーンから、夜の海まで色んなパターンを用意していて、
案外単調になりそうな海という舞台を飽きないようにうまく表現しているなと思いました。

リアルだからこそいい!髪と筋肉の表現

この映画では、前述の水の表現もそうですが、髪についても、
それぞれ専門のチームが担当していることがスタッフロールからわかります。
(しかもわりと前半で出てくる)

髪の表現は、前作のズートピアのファーからの引き続きでしょうか?
モアナがよく髪の毛を使ったアクションをしていることからも、髪に力を入れているのがわかります。

通常、アニメーションの髪は「ストレートでサラツヤヘアー」というのが既定路線かと思いますが、
この映画では、舞台は南国。
「パーマがかかったモジャモジャヘアー」のキャラクターが全編を通して中心です。

この髪の毛の表現なんですが、かなり現実の髪の毛と近いのではないでしょうか?
最近、CG開発の現場からは離れているので、詳しくはどんな技術が使われているかわからないのですが、
普通に映画を楽しむ人は、リアルすぎて髪に力を入れているのがわからないんじゃないでしょうか?

また、リアルを追求していると言えば、キャラクターの筋肉の動きがかなりリアルだなと印象に残りました。
全編を通して、上半身裸の男性キャラクタ(モアナの父親やマウイ)が出てくるのですが、
ダンスのシーンやさりげないシーンでの、彼らの大きな身体の筋肉表現がとてもリアルだなと思いました。
身体は大きいのですが、筋骨隆々とはちょっと違う身体で、
筋肉の盛り上がりや身体を動かしたときの筋肉の動きがかなりリアルです。

前出の水の表現も含め、これらのリアルな表現は、実に写実的だと言ってもいいと思います。
しかし、この映画はあくまでアニメーションです。
キャラクターはかなりアニメーション寄りに作られていると思いますが、
水のリアルさと馴染むように、髪や筋肉の表現をリアルにすることで、
世界はリアルな世界なんだけど、その世界にいるキャラクターはアニメっぽい、
ということをうまく調和しているように思えました。

ちなみに、まだ本編を見たことが無い方は、ぜひ上記を踏まえた上で予告編も見てみてください。
CGの知識がないまま見るのと見ないのとでは、見る視点も違ってくるかと思います。

ストーリーは子供向け?

基本的にストーリーは、勢いやノリやお約束に任せた感じのストーリーですね。
王道といえば王道かと思いました。

特筆すべきは、この映画が発するメッセージでしょうか?
特に今の日本人に向けて発したものとして捉えていいような気が、個人的にはしました。

そのメッセージとは、

もっと自分らしく生きていい!

というメッセージです。

常にポジティブにチャレンジする姿勢を見せるモアナに対し、
海に出るなと言い続ける父親。

モアナを夢見る若者、父親を社会として見ると、まさしく今の世相、
特にチャレンジをあまり歓迎しない今の日本の状況を映し出しており、
生き辛い世の中をもっと自由に生きていいよ、というメッセージをこの映画から感じ取りました。

そういう意味では、この映画は大人の方が見ても面白く、勇気をもらえる映画なのではないかと思います。
子供には自立心を持って育ってほしいので、ヘビロテで見せたいですね(笑)

短編映画も秀逸!

ディズニー作品ではおなじみの本編開始前の短編映画は「インナー・ワーキング」という冴えないサラリーマンの内臓たちとそのサラリーマンの掛け合いのお話。
この映画もテーマは本編と同じで、
我慢しないでもっと自分らしく生きていい!
せっかくの一度の人生なんだから好きなことをして生きていこう!
というメッセージを受け取りました。

ぜひこちらも映画館で見ていただきたいです。

まとめ

とにかく、モアナを見ると、ハワイに行きたくなります!!(笑)

本映画のメッセージどおり、せっかくの一度の人生、自分らしく好きに生きていくために、
もっと南国にゆっくり遊びに行ける人生にしたいと思います(笑)